E-moteやLive2Dの見る未来とは

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sorenanteerg.jp
eroge-pc.hatenablog.jp

Live2DやE-moteはやはりスマホアプリ向きなのでは

モーションポートレートやLive2D、E-moteが出てきたお陰でタッチで様々な表情を見せてくれるキャラクターが増えてきたと思う、がエロゲやギャルゲでどうかって話だと「E-mote」や「L2D」は
どちらの話でも

3Dモデルでなく2D絵が大きく動くと、どうしても水平・垂直っぽい機械的な動きになる
その上で同じような演出を繰り返してしまうと、オーバーアクションであればあるほど
「またこの動きかよ」って違和感を覚えちゃうユーザーが出てくるんだよ
しかもこれ、「紙芝居なんだから細かいことは気にスンナ!どんどん動かせ!」って層と対立するから大変

すると新鮮味はなくなる。輝きは失われる。立ち絵が動くという演出表現は一瞬のうちにありふれたものとなってしまうだろう。「動く」からこそ生まれた価値は、「動き続ける」ことで消えるのだ。いわば"アニメ・クリシェ"と言っても過言ではない。

確かに動くキャラクターは可愛い。しかし画面上めちゃくちゃに動き回りコロコロ変わる立ち絵とふわっと髪の毛が揺れたり動いたり…だとどちらが魅力的だろうか?
どちらが世界観に没頭できるか、というとやはりE-moteではなく、立ち絵をコロコロ動かすゲームに軍配が上がってしまう。
ゆずソフトや戯画、Augustのゲームで感じてみよう

特にオーガストは凄い。大図書館の羊飼いでも思ったがセルアニメーションと勘違いするぐらいのアニメーションである

戯画のハーヴェスト・オーバーレイ
これも近未来的な要素が舞台なので仮想AR等の演出がガッツリ盛り込まれている。

その昔FFD(フローティング・フレーム・ディレクター)システムがあってな

Littlewitch official web site
アニヲタWiki(仮) - Littlewitch
Qartett! THE STAGE OF LOVE
FFDは漫画のようにコマを多量に使い、オートモードでもほぼコミックスを読んでいるような気分になるシステムだった。
ただし、こちらも問題点としては「コマ」を多く使わなければならないが故に原画の枚数が増え、結果的にプログラムも膨大となり(軽いんだけど)休止になってしまったシステムも有る。
コマを多く使わなければならないからシナリオはその分短くなってしまう。おもしろいのに短い、そんなゲームがリトルウィッチに結構有った覚え。

E-mote・L2DSDKからみる未来

えもふり入門マニュアル
E-moteマニュアル:モーション作成の手順
それでも何故E-moteやL2Dが人気なんだろうか、と考えたところ、やはりSDK開発環境が安定しているところでは無いだろうか。
大手ソフトなら吉里吉里2/KAG3やUnity、CatSystem、iOSAndroid端末アプリ等に書き込めるから人気なのではないかなぁと思う。
またNode.jsなどを使って、デスクトップアプリの作成等ができるところを見るとやっぱりゲームよりアプリ寄りなのではないのだろうか。
Live2D WebGLとNW.jsでデスクトップマスコット - Qiita
またFFDとは違い、オープンソースウェアで開発ができる、というのも大きなポイントなのでは。

いつの時代も目指す先は紙芝居の脱却?

エロゲは紙芝居、電子ノベル電子ノベルと言われた結果、モーションポートレートやLive2D、E-moteなどの簡易パペットアニメーションが利用できるソフトが出てきたのではないかと想像する。
…実際は、FlashやAEなどでも出来るのだから、E-moteやLive2Dの必要性…って言うのもいろいろ感じられてしまう。
処理的な問題だとE-moteはガンガンGUPで高速にレンダリングするモードを使っているから、「軽い」と言いながらもやはりある程度のスペックは必要になってしまうし、
「Pretty×cation2」の発売元、hibiki worksでは結果的に売りだったアペンドパッチが隔月に1回、という結果になった場合もある。
やはりそれだけE-moteにかかる期間が大きいと言う事がわかる訳で…。
結果的にL2DやE-moteで特殊な演出をかけなくても簡単にPGやイラストレーターが利用できるという意味もあってそこそこ普及しているのではないだろうか。
でも確かにL2DやE-moteで可読性のあるゲーム、というのはとても厳しい現実が有るような気がしてならない。
将来的にE-moteやL2Dを使って本当の「映画のような」ゲーム開発プログラムが出てきてくれないかなぁと言う気持ちも有る。
もっと発展してほしいのが本音。でも厳しいかなぁ。
エロゲ業界の縮小に伴ってるので何かしらもっと大きい起爆剤が欲しい、と言う気持ちもあるのだが。