総評
夢を諦めた葉月と自分を変えたいと願う主人公が人情味溢れるボロアパート招福荘で同居をしながら互いの夢に向かって成長していく、
とても優しいボーイ・ミーツ・ガール
諦めの悪い大人たちと二人の幸せを手に入れて一緒に歩いていくために藻掻いて足掻く主人公も魅力的
不器用ながら人間づきあいの模索をしながら・サポートを受けながら成長していく「葉月さん」と輝くんは旗から見ていても素敵なカップルでしたね
バカップルながら二人対等に歩いていくための頑張りがものすごい良かった
ただただイチャイチャバカップルするためだけではなくて二人幸せな未来を掴むための優しいストーリー
ある意味テンプレート的な環境やものすごい都合良く進む王道ストーリーであるけども、皆から好かれるから王道である理由でシナリオライターである保桜先生の執筆の力が大きいんだろうなと
低価格帯なのでそこまでシナリオ量があるわけではないけど心がほっこり温まる、そんな一作でした
シナリオ
風情のあるボロアパート招福荘で映画オタクで陰キャな槇村葉月とルームシェアしつつお互いの夢に向かって邁進・成長していくすごくオーソドックスで染み入るゲームですね
単なるイチャラブ直行のシナリオという訳ではなく葉月さん、夢破れてからの自己評価の低い部分だとか主人公である輝もそんじょそこらのエロゲー主人公と思えないぐらい夢に対して控えめであったりしましたが、
そんな二人を暖かく?且つニヤニヤ見守ってくれる招福荘の管理人さん及び繭香さんがすごい良い雰囲気を作り出してくれていて
明らかにバッドエンド直行の選択肢を選んでからの管理人さんのお叱りコーナーとかすごい楽しかった
付き合い始めた葉月と輝に対して、陰キャ過ぎる自分じゃダメだと意気込んでイメージチェンジを頑張る葉月と応援する管理人さんの関係やらタロットカードでこっそり二人の運勢を占って恋人-ラバーズ-でちゃうかーみたいな反応するアラサー繭香さんがやっぱり良いですね
勿論、陰キャオタクの葉月が彼女になるため奮闘する姿も可愛いですしそれを嬉しいと表現する輝との関係性も良いんですよ
何があっても二人で乗り越える、そんな恋人になりたいと思ったよ
恋人同士になった輝は序盤と違ってものすごい悪あがきをする諦めの悪い人間へと成長します
元々は親に決められたレールを走っていてそれに対して疑問を感じていてどうやって生きるか、どうやって親離れをしていくのかを考えていた最中でしたし
なんで輝の母親である梨花が堅物で意固地、言葉を交わしても親子でありながら理解できない存在として書かれていたのですが、後半になって
印象がガラリと変わったと言って良いぐらい「優しい人」でした
堅実な道を歩ませようとしていたのかということや葉月の母親から貰ったカメラの問題、ある意味後半では母親梨花終わった青春を取り戻す物語と言っていいくらい魅力的な人物でした
「青春ゾンビ」と言う自主制作映画は当にやり残した梨花の為の物語でもありましたね
ミドルプライスなのでそこまで長くないのもまた良かったかな、しかしものすごいイチャイチャしてくれますし
シリアスとイチャラブがいいバランスで組まれていたゲームでした、万人におすすめできるやつですね
CG・Hシーン
いやもう葉月さん可愛すぎでしょ!
元々の無防備な葉月さんも可愛いんですけど、輝と出会って恋をして…と言うステップを踏み
彼に見合うような女の人にならないと、とイメチェンするところも好きすぎる
そもそもあざらしそふとなのでまずCGクオリティ自体も高い上にあにぃ先生のキャラデザがまた良く、陰キャ演北見立花の演技もバチコン合ってまして
Hシーンも低価格帯にしてはねっとり濃く回数自体も多くてイチャラブにっこり
ピロートークしながらニヤついてる葉月さんがまた可愛いんだ…
Hの時だけは葉月さんがお姉さんぶるのもギャップ萌えといえば良いんでしょうか、有りだと思います