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終のステラ レビュー


総評

圧倒的な筆力から生まれだす、退廃的世界のSFファンタジー
正直くっそ面白かったです、流石田中ロミオだなと言わんばかりの力を見たと言う感じ
長さも相まって1作の劇場ドラマを見ていた気分になりました
AIやアンドロイド、人類学、精神学諸々含めた大河ドラマと言うか本当に圧倒的な筆力から生まれだす"物語の凄さ”を味わった気分
これは本当にアニメで見たい、せっかくの作り込まれた世界観なので動くフィリアやクリムゾンアイと戦う様子のジュードの姿
超見たい~~~ってこれ

シナリオ

登場人物はAe型(Articafil Ego)アンドロイドであるフィリアを依頼主のグロウラー公爵に届ける仕事を任された<運び屋>ジュードとの交流話です
退廃的・文明が退化してしまった世界のアインドロイドとの交流話というのは非常にメジャー且つ最近でいうと「ATRI- My Dear Moment-」なんかが近しい存在ではありますが、それとは違ったアプローチを組み込まれていましていやあ一筋縄ではいかない物語だったなと
Chapter1から14までの14章構成の物語
はじめは殺生どころか肉食を嫌がるレベルで博愛主義と散々称されるフィリアですが、
最後はフィリアがAe型アンドロイドとして世界を救っていくというポイントは非常に面白かった
退廃的世界でのアンドロイドと人間の交流と言えばKeyの「Planetarian」やら「Harmonia」も踏襲しつつ、人間になりたいと願う少女の行く陶を見守るわけですがすっげぇ圧倒的といいますか
そこから生まれだす物語の量がすごくすごい(言葉が出ない)
バッドエンドでは無い上にからっとした終わり方なので非常に勧めやすい(進めやすい)というのも魅力の一つではないでしょうか
旅の序盤でAe型のアンドロイドの目覚ましい自我の発達と健やかな生育のためにモノとして扱わないで納品してくれ、というグロウナー公爵から言われるレベルでフィリアの成長や丁寧な心理描写が生きていた
そして"ビジュアルノベル”という媒体なのであれだけロボット三原則を重視し、戦うことを否定していた少女が自ら拳銃を持って「守られるべき」存在から自立できる存在になっていくのは素晴らしかった
終盤はグロウラー公爵の目的は?運び屋ジュードの過去は?というのに触れだし、特にジュードの過去はKeyらしさも持ち出していて尚良かったですね
すべてを告げ、教えてもらったことを吸収し、人間になろうとするのではなくAe型アンドロイドの形として生きていこうと決めた心の成長具合がたまらない
勿論それには声優さんの熱演、いやぁ指出毬亜さんと木村良平さんの演技がマジで感動的といいますか
最後のジュードとフィリアの会話が好きすぎるんですよね、恋愛関係では無いのですがすべてを教えきったような考えられないぐらい
からっからに明るいジュードの演技と悟っているけどそれを表に出さないフィリアのやり取りが本当に良い
本当に仕事人気質の主人公であるので物々しい言い方なんですよね、良く言えば無骨といいますか
そんな人間がすべて教えきって朗らかな顔を見せる最後の旅の姿が物語の終着点ですが…
個人的にEDの「Ortus」が好きすぎるし、めちゃくちゃアニメに向いてる題材だと思いますし見たいですね
普通にこの世界の今後(フィリアの活躍)がみたいです、あの世界をどう復興させていくのか
めちゃくちゃフィリアの長い長い旅が開始されていて、フィリアに救いを求められるAeもまだまだ居ますよという感じの描写の仕方だったので多分続編も描いてくれてる…んだよね?と信じたい部分です
「LUNALiA」が月と地球を舞台にした遠い「ラブストーリー」ならこっちは退廃的的世界を生きていく為の「家族愛」ってジャンル分けされてる感じも好きです

CG



オタクこういうロボットSF好きでしょ!と言わんばかりのメカニックロボ~~
心が潤う~~~
UI含めてTPSとかFPSやってる気分でしたね、クリムゾンアイとの戦いはスティールクロニクル思い出しました


かなり読みやすい(DL販売等で)作品だと思うので圧倒的筆力から生み出されるSF大河ドラマを全身で味わってほしい、爽快感ある進めやすいストーリーは田中ロミオならではと言った印象です