
総評
思い出凌辱アドベンチャー
大好きだった人が壊れていく姿を見ていく救いようのない話です
一方で、大好きだった人から自分の辛かった過去を知ってもらうことで成仏できたヒロインで主人公の紗倉は幸せものだったのではないでしょうか
10年前のプレイ環境とは違い、現代のもっともっと若者にとって暮らしにくい世界になってからを思うとより「紗倉」のような不憫な生き方をリアルでしている人も多くなっている現代こそプレイしてほしいとも感じます
ただ、もう「パコられ」の方は販売終了してしまったので遊ぶ方法が無いんですよね…
同人版の「初めての彼女」みたいなシナリオですね、憧れや恋慕を抱いていた少女が性暴力によって人生が狂わされていく
それを主人公は助けることが出来ず聞くことしか出来ない、救うこともできない無力さ
そういったものを含めての短い物語としての仕上がりは本当に良く出来ていると思います
ブランド・ジャンル・プレイ時間
- ブランド:ゆにっとちーず(解散)
- ジャンル:思い出凌辱アドベンチャー
- プレイ時間:2時間
シナリオ
大学に進学して早2年、幼い頃友だちで思いを寄せていた「安芸紗倉」からメールが届く
紗倉も主人公である惇も幼少期いじめられており、そういう意味でも心を許せる中であった2人
紗倉から勇気を貰いしっかり進学し、そのきっかけになったのも安芸紗倉その子の思いでもある
約束を取り付け、彼女に出会うことを楽しみにしていたが待ち合わせに現れた彼女はすっかり昔とは違う様相だった
「わたしを、助けてくれる?」
そう言いながら紗倉との空白期間の話を聞くことになるが…
全ヒロインシナリオ
多少の分岐はあれど一本道
安芸紗倉

主人公は惇ではあるもののメインストーリーの語り手は安芸紗倉と言う少女です
半数は安芸紗倉がレイプされ壊れていく人生を聞かされると言う話であり、故人である彼女にとって救える方法は有りません
総評でも書きましたがプレイ当時よりも不幸な少女たちが世間で増えている今こそ読んで欲しい作品ではありますね、救われることは無いと思います
その上、主人公である「惇」はこの話を受けても前に向いて生きていかなければならない残酷な呪いみたいなものをかけられて終わりますが、
それでも醜い自分を知ってほしいと最後の力を振り絞り思いを語る紗倉のもしもがあったなら…とも思いますね
「惇」が居たからこそ紗倉は諦めることをしなかった
ただ、男たちからの歪んだ性暴力を受けて心も体も転落していった残酷さ
ある意味リアリティがあると思います
レイプによって中退せざるを得ず学歴もない紗倉が金を稼げる場所が風俗しか無い部分や風俗店で出会った心を許せる男が出来てもその男からのモラハラやDVによってもっと擦り切れる心、挙句同居をしていた男性が借金苦になり自殺を図ってしまい紗倉が悪いわけでもないのに結果的なトリガーを引いてしまった罪悪感
家族のもとに戻ろうとしてもレイプされ、その街で生きていくことを苦に病んだ父親の行動等々
樹里の言うように弱さ故変わることが出来なかった少女の物語と言ってもいいでしょうが樹里の言うように強く一歩を踏み出し人生を変えていくのは容易なことでは有りませんから堕ちていく紗倉ぐらいしか考えようがないんですよね
それでも「惇」にこの事を話したのは幼少の頃、「惇」も救われていたけれども紗倉も同様に救われていた存在だったのだろうな、と思います
おすすめルート
救いは無いですが、読む価値は非常に高く現在入手困難なのが問題ですが…機会があったら是非体験して欲しいですね