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悠刻のファムファタル レビュー


総評

今は亡き伝記シナリオゲーブランド「あっぷりけ」でおなじみの桐月先生とエスクードが12年ぶり(…まじで?)にタッグを組んだ
「悠刻のファムファタル」
それこそ桐月先生のシナリオは大大大好きで(クロコンやってないけど)
統計空間を見るとプレイ本数Top3ブランドが「あっぷりけ」と「戯画」と「Escu:de」であるし、「あっぷりけ」時代のゲームはそれこそ全部やりました
「月影のシミュラクル」が和風館モノ、「はなのの」が和風館伝記モノ、「黄昏のシンセミア」が田舎舞台の伝記モノ、「コンチェルトノート」が洋館の館モノ、「見上げた空におちていく」が単純なSFモノだと分類するならばこれは洋館メイドさん伝記モノっぽくてすごい期待してました
単純にもう桐月先生が筆を取って書いてくれるとも思わなかった上、
バトルゲーや調教システムを組んでいるエスクードでまた!?と言う意味も大きかったです
また、Fragment(日記)システムに加えフローチャート完備なので「いつもの」桐月先生のゲームみたいな感じで大変良き
ただまあ、かなり事務的に話が進んでいく印象でその話の中に重要なキーワードが含まれていると言う様子でシナリオが組み込まれているので「種子」も含めて理解が難しい部分もあります
読みやすいからこそ読み落としが頻繁に起こりましたしメイドたちの

異能
を解き放っていくのが個別のメインです
長い長いプロローグを開けてからの個別でしたが結構薄めでしたね、やってる開放はほぼどの娘も同じでしたし
フローチャートとFragmetである要訳Noteを読めるのは非常に便利

キャラクターはルートロックされていてはじめは強制的に「夢幻航路」(BAD)です
ミステリーの割にあっさりネタバラシを行う
のも驚きました
館ものだけどBADエンドもあんまり凄惨な感じのやつも少なかったですしね
メイドたち全員クリアするとTrueエンド“FEMME FATALE”が開放され、OPも本当の名前のメイドたちが登場して物語の核心部が始まり、
長かったですけど“FEMME FATALE”に話が詰まってるのでここまで読まないときっと不完全のまま終わると思います
ブラックリリーのための長い長い旅の記録とリリーの悲しみの軛を決めるお話でした、偽名で書きたくないけどもすごい良かったです
個人的にはアマリリスが好きなんですけどね、いろいろ含めてアマリリスはいいキャラだった

プレイ時間は25時間ぐらいあればコンプリートできるんじゃないかなと思います
後はスタッフルームの桐月先生の設定公開とかを読むと話がスッキリ完結、
種子と開花と言う部分の補完や各キャラの事も兼ねてるので是非
「刻を紡ぐ伝奇AVG」なのですがすごい暗い話ではないので万人受けしそうな感じ
まあ思うところはあれど演出も含めてとても良かったなあと思えるゲームでした!

シナリオ

のんびりとしたBGMに明るい雰囲気のメイドたち、そしてちょっとした交流から始まっていくストーリーから桐月先生の館モノ?と疑ってしまうぐらいでした
祖母が関わっていたと言われる不思議な館「紅葉館」を舞台に穏やかに進んでいくプロローグ
こんな感じでHシーンが始まったりキャラクタールートに分岐するんだろうか?と思いつつ、謎のメイドたちと進んでいく日々
真面目な客室メイドのマリーゴールド、真面目なメイド長のローズマリー、蠱惑的な(ブラック)リリー、物静かで優しいラベンダー、そして夜にしか現れないアマリリス
ただまあ言われているように冗長でプロローグいつになったら終わるんだ?とも思いましたけど
ただ館を出てからの現実?夢?での夢幻航路エンド

メイドたちの惨殺からの暗転
そして、
20年経過したのに変わらない館
変わらないメイドたち
の姿がそこに
同時プレイしていたせいも有るんですが
時間が一気に飛ぶ
ギミックはStrawberry Nautsを思い出しましたね
あっちは学園ハーレムだから全然違う…が
二周目以降はメイドたちは家具みたいなもので、「名前」みたいなものは役職であって別に必要としていない
それでもメイドたちの本質を知る為に、「本当の名前」を教えてもらうゲームを開始し名前を知っていく
そして彼女たちの所持している能力みたいな
種子と言う名の能力
を知り、彼女たちに植え付けられているものを開放していくと言うのが流れ?が個別ルートに入る感じです
勿論、メイドと客人の関係なのでその様な事に及んでも問題は無いと散々言われていましたが個別でやーっとその壁?を超える感じ
廃村みたいな淫靡な空間で好き勝手にやるって言うのもルート的には欲しかったと思うんですが(無くはないけど)如何せんそこの咬み合わせが良くない印象です
マリーゴールドとラベンダーがほぼ同時攻略で(当然ロックはあります)ローズマリーとブラックリリーって感じで派生です
後、ローズマリールートで思ったのは簡単にネタバラシするのと、
ヒロイン側でなんとかする異能モノなのでほぼ主人公の彰くんは受動的というか
想って待つこと
しか出来ないのもうーんという感じ
ほぼ関係のない
宮子ちゃんや由香ちゃんに名前含めたメイドたちの秘密を
知られてるのもどうかと思ったんですが
個人的には
妬心という種子を持つけども
関係なく嫉妬深いラベンダーが好きですね、比翼連理ENDのFragmentは読んで欲しいところ
“FEMME FATALE”
はまさに読みたかったことの集大成と言いますでしょうか、かなり満足


そして、
ノワールの人生を辿って
その思いを昇華してからの子孫につなぐエンディングはとても良かった

メイド小話Fragmentのアマリリスが本当にいいキャラしてるんだよなぁ
多分、彰を紅葉館に向かわせたのは開花別れしたのだろうけど
百合子としてノワールへの
心配とかあったんじゃないかなと思ってます
序盤のアレは悪趣味だとは思いますけど…
だってそりゃ
だってお祖母ちゃん
だもんね…

CG・Hシーン

CGは武藤此史先生、最後にやったのは「月の彼方で会いましょう」か「星織ユメミライ」(途中)のどっちか
ただ複数原画での参加だったので一人担当の武藤先生は大分久しぶりじゃないだろうか、おじょなな以来?まっじでー?
CGの質も塗りの質も高いです
ただ淫靡な空気の館なのにも関わらずシーンの少ないこと
快楽(BAD寄り)のルートを選んでも場面途中で終わり、みたいな事もあってあんまり満足度は高くないですね
ヒロインを選んだ後も

私達に手を出してください、身請けしてください

って言われてるにも関わらず手出ししませんしね
それでもHシーンは今までの桐月先生ゲーに比較にならないレベルで多い、ただ廃村レベルで多いわけではない
複数も有りますがおまけFragmentでの開放
ただまあ個人的にラベンダーがやっぱ陥没だったりいろいろ叡智である
(ブラック)リリーのBADエンド「花弁」がなんか一番求められている気がするなとも
攻略が一通り終わると、個別のExtra的な小話Fragmentで足りないシーンの補完があります
サブキャラである宮子と由香の話もありましたね

おまけ

スタッフルームのアマリリスカードゲームがめちゃくちゃ楽しかったです