- 出版社/メーカー: 戯画
- 発売日: 2014/01/31
- メディア: DVD-ROM
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総評
うん、良いんじゃないんですかね戯画の「キス～」シリーズは「ホチキス」
塗りも原画もいいから絶対戯画マインに当たるよと思って大学の友人に語ったのに自分がマテリアルブレイブマインを踏んで無茶しやがって体験をした
ものは試しでキスシリーズ集めました…
シナリオ
主人公とヒロインたちとの空間が非常に良いって感じですね、不快系主人公でない、ドキツイ性格のヒロインが居るわけでもない設定からしても学園もの、学生同士の恋愛であってアマガミ系
エロゲ特有の金髪とか変な髪のヒロインとかいるわけでもなし
それと自分が美大卒（情報やってたけど）ということもあって懐かしさを感じたりなんかしまして
良くも悪くも平坦なシナリオなので割と人を選ぶところは有るかもしれない、自分はそれが良いんです
ざっくりばっさりと解決するところはしちゃいます
出会いがあって、別れもある
共通の”みんなで作業するあの空間”も心地よいし、イチャラブ的にも良い
でも"kiss-art"と言うだけあって“美術を好き”と思うのは簡単だけれどそこから先をどう好きで居るか、生きていくか、この悩みをどう解消するか
青春って大変だ、だけど輝かしい、なんて煌めいてるんだろうと
多分芸術家だけじゃなくて生き方・進路に迷っている人にはすごく眩しいゲームじゃないかなぁともとれました
通してそんな感じ
キャラは全員好き、ひじりが頭一個抜けて好き（非攻略）
有紗
妹から恋人へ
甘えっぷりがやばい
有紗との付き合う流れがちょっと強引すぎないか？と思う部分も有りっちゃありですけどそれまでの主人公好き好きオーラ出しっぱなしだったので理解もできる
個別でのいちゃらぶというか甘えっぷりがやばい（二度目）
甘やかされ系ヒロインより甘えてくる後輩の方が自分は好きなんだなぁと自覚した有紗ルート
まどかパイセンが卒業してひじりが出てくるあたりが人を選びそう（重要）
まどか先輩は良い意味でも悪い意味でもキャラづくりが尖って無くて、男友達女友達、気さくな先輩に作られてるので毒々しくないので新キャラとするとねー…なかなか難しいキャラだよね
逆を言うとひじりはクリエイターの中でも意識が高くてクリエイターとしては守られるべき存在である才能を持つ人に対して突っかかってくのでそこから変わるシナリオ色にイラッとしたり動揺したりする人は多いんじゃないかなーって
ひじり自体は悪い子じゃないしかわいいんですけど好き嫌いは出ると思います（実際他の人のプレイ見てもひじりの好き嫌いは出てるようだ）
忠犬してた有紗が後輩を気づかえるようなヒロインになれたのはそこそこ良かったなぁと思う半面、もうちょっと芸術的に持ってる人・持ってない人の話を掘り下げても良かったんじゃないかなぁと
それと最後に有紗の友達作り～で話が流れて主人公が有紗と遠距離恋愛になっちゃうところですね、せっかく同棲までしてたのにうーんって感じ
有紗とひじりの成長は見れたのは良いけれどいちゃらぶ的に美味しくない
キス多めでちゅっちゅしてくれたのは良かった
まどか先輩
ちっこくて気さくな先輩、こういう性別を感じさせないヒロイン好きです
おっぱい小さめ、それがいいんだそれが（みことあけみ絵のボン・キュッ・ボンも良いんだけど）
水霧けいとのちょっと鼻にかかったハスキーボイスも魅力的、ユミナ…
共通ルートで何故作った卒制ムービーを出し渋っていたのかが分かるシナリオ
彼女も一人の夢を追いかけるクリエイターで有り、恋愛とどちらを優先するかと言うと…みたいなところはありますけどまどか先輩も主人公もいい意味で大人な恋愛してるので夢を追いかける先輩が好きですとかそういう掛け合いが非常に良かった
梓
まどか先輩から結構開けてプレイしたのでちょっとインパクト足りない感はある
それと梓と主人公が月夜やひじりみたいに天才ではないって事で一波乱あるんだろうなぁって予想がついて（マイルドだけど）その路線で来ちゃってるものですからこう予想が予想と為ってインパクト足りないかなあと言う気はしないでもない
「数多の胸を打つ作品が世の中に残されねば、所詮、趣味趣向でしかない芸術という文化は衰退していくのみ」
「やればできるにも関わらず芸術の発展に貢献せず衰退していく様を指を加えて眺めているのは罪ではないか」
「ライバルと剣を交え切磋琢磨することでより成長する、芸術に限らずどの分野でも至極当たり前である」
月夜はただ好きだからという理由で絵を描くけれど現実はそうもいかず、梓はその芸術家の卵を甘え隠してきたようなポジションになるのである意味梓にも非常である現実だなあと
そこから梓・主人公が逃げるわけじゃなく「個々の芸術」を見出していく（才能はないけれど）ところは胸に来たなぁという感じ
天才にはかなわないよね、でも自分は自分の芸術を見つけて美術に関わっていきたい、その感動を伝えていきたい、って言う「自分の芸術世界」を見出して行くのが梓
どんな形であれ凡人と感じながらも自分の「好き」を貫き通し、月夜やひじりと違った形で芸術を押し出してた梓は歳をとった自分がプレイすると輝いて見えました、おうふ
一番お互いがお互いを支え合ってるのは梓かな、と
月夜
ひじりも天才だし有紗もまどか先輩も年は違っても天才的と描写はされていたけれど彼女の天才はそれとは違うというか一線超えてる感じで描写されてるので凄い
しかしそれを鼻にかけるわけでもなく、見ているものはみんな一緒でみんな違って芸術という形にするんだよ、別に自分が特別な人物ではないと月夜は言うけれどそれが欲しくてたまらない人物（例えば梓）にすると辛い部分があるんじゃないかなぁって
でも悪意を持っていってるわけじゃないから余計辛い
もちろんその才能を持ってることに対してちゃんとひじりが指摘して主人公が納得するのを見てひじりぃいいいって思いました、このやろう…エンターグラム…
その打算的じゃないところが月夜の良いところなんですけどね、絵以外はぽんこつなところ
意識を仕出して髪の毛を解いて「女の子」してキャンパスに向かってる月夜はエロい、ドキッとしました
終わり方としては付き合ってからモブがやんやん言うよくあるイチャラブ邪魔なシナリオだったんですが主人公がいい意味でフォローしてくれたんでまぁ気にならなかったかなー…
勝ち負けで絵を描いていたくなくて
その絵と付き合っていきたいから
だから、その為にわたしが一番きちんとできることを探してて今はこうなってるの
春桜展のイラストの答えは失敗してしまったけれど、月夜は月夜で楽しく絵を描いていきたいーって言うアンサー、主人公はそれに付き合えるだけ付き合っていきたいってまとめてたんですけどうーん…っと感じたなと
もちろんお互いがお互いを支え会えるなら盤石だけど、なんか月夜の危うさが出て個人的にはあんまり納得はしていない
ぶっちゃけすっごくひじりが月夜ラブ（Like超えてる気がする）で絵を描いてる天才月夜の将来の事を主人公以上にちゃんと考えて居る気がしてちょっともやっとしたかな
他ヒロインズだとめっちゃ悟り系主夫男子してるのでね、まあ月夜スランプ放置決めるかと思ったけどその最悪行動をしなかっただけマシかなと
かといってあの時点で春桜展をひっくり返すとよくあるエロゲーのシナリオになるなぁって印象もあるのでなんともねぇ
CG・Hシーン
どの娘もくりっとした目に明るいハイライト、奇抜な色やデザインと言うわけではない（乳袋はちょいやりすぎ感があるが）ところ
みことあけみ絵の有紗・月夜はわかりやすい感じ
Love clear(新作)のみことあけみ絵はちょいとまつエク効きすぎててうーんって感じだったけどキスアトでは普通感じなですね（なお個々のCG）
髪の毛が針金っぽい（月夜）と腰の位置が気になったけどまぁ…
ひつじたかこ氏・タケイオーキ氏（marui氏）の複数原画なのですが塗りが統一されてるので誰が誰担当かはちょっとわからない、いい意味でみことあけみ氏以外は違和感無い
ひじりのあの巨乳は許せん気分になりましたけど！ひじりはスレンダーで居て欲しかった…（貧乳好き）
