カラフルキッス~12個の胸キュン!
…どんな人にも「はじめて」と言うのは存在するその時がどんな環境だったのか、どんな感情だったのか、そこまで繊細に思い出すことは出来ないが自分の血となり肉となったというのは間違いなく、
その過去があったから今があるのだ
YUIの曲だとか、VOCALOIDだとかいろいろあるのだけど自分は全くそうではない
世間の評価がどうあれ、自分を作り上げた1作は何か、と問われたらきっと答えとして出すだろう
ーカラフルキッス 12個の胸キュン!
12人の(妹では無いけど)主人公をお兄ちゃんと慕ってくれるヒロインの一人、倭(しずか)ちゃんから迎え入れられてああ、
全てはココから始まったのだな…と実感したのだ
(カタハネ風
カラフルキッスってなんぞや
『カラフルキッス 〜12コの胸キュン!〜』(カラフルキッス 12コのむねキュン)は2003年3月14日に戯画より発売された18禁恋愛アドベンチャーゲーム。
「12人の妹」をめぐるラブコメディー。
2007年12月14日には、Windows Vistaに対応した「カラフルキッス 〜12コの胸キュン!〜 メモリアルエディション」が発売された[1]。
「カラフルシリーズ」の第1作と位置づけられており、第2作として『カラフルハート 〜12コのきゅるるん♪〜』、第3作として『カラフルウィッシュ 〜12コのマジ★キュン!〜』があるが、内容に関連性はない。
カラフルキッス 〜12コの胸キュン!〜 - Wikipedia
12人の妹とあるが妹ではない、慕ってくれる妹分である、ぶっちゃけ血縁関係者及び義理の血縁関係者が1人も居ないのに「妹が12人居てお兄ちゃんと慕ってくる」ゲームなので
今考えると12人の妹が兄を巡って繰り広げるラブストーリーだとか
主人公の血縁者がとんでもない性豪で妹がやたらいるだとか
そんな話ではなくて当時のオタク産業をひっくり返したインパクト狙いというゲーム
故に難しいことは存在しない
ちなみにシスター・プリンセスも関係…はあるんだけどまあ実際は無い
12人の妹を攻略するんだったら13Pもあるんだろ?とか言われそうだけど無いし攻略に双子が居るわけだが二人揃ってとかもない
後に戯画から「キスシリーズ」と呼ばれる純愛ゲーシリーズが10年に渡ってリリースされるわけだけどもそれとも関係はない
輝!!!
「体育祭」・「修学旅行」・「文化祭」で4人ずつ攻略出来るようになっている、比較的シンプルだし攻略も簡単のはず
と思ったらプレイし直して微妙な分岐に振り回されてあれ…?ってなったメモリアルエディション
(追記するとカラフルシリーズの中でもやたら長尺で分岐がわからないカラフルハートが群を抜いて難しい)
とりあえず、3つ分岐する選択肢を踏みつつ個別好感度を上げればスキップモードがやたら早いので虱潰しにやっていけるところがまあ後述するシリーズより楽なのもありそう
きっと分類的には今で言う「抜きゲー」に分類されるんだろうけど、Hシーン自体も2シーン(挿入1回のみ)と言う今で言われたらまあ戯画マインだとか地雷だとか言われそうである
シナリオ量も単純に多くないし、場面挟んでアイキャッチ挟んで場面転換がやたら多いので、1日あれば攻略が終わるはず
だけどその荒っぽさが自分の心を揺らしていく一作になるんですよね…
さくらんぼキッス~爆発だも~ん
そしてKOTOKOが歌う伝説の電波ソング「さくらんぼキッス~爆発だも~ん」
当時のおたくの度肝を抜いた一曲でもあり、現在でも歌い継がれる名電波ソング
どのぐらいの影響かと言うと「巫女みこナース」と「さくらんぼキッス」と「いちごGoGo!」のFlashがやたら作られたと言うぐらいやばかった
勿論それまでのオタクソングや電波ソングというものは存在していたのだけど(メイドさんロックンロールだとか)あまり日の目を見なかったのに対してこのさくらんぼキッスは滅茶苦茶Flashが作られた
因みに戯画ライブ FirstでKOTOKOと桃井はるこの二代電波ソングの女王がこれを歌うわけなんだけども、
こんなバカソングですよ?
自分は号泣でした
曲の概念はいまだに残っていて、カラフルキッスの特典CDだけでなく「SHORT CIRCUIT」やら戯画のボーカルアルバム等に収録されていたので、比較的音源は聞いたことのある人も多いと思う
現在でも「すぅぃ~とさいくろん-☆いぇいっ☆-」にRecoverしたやつが残っていてとにかく影響がデカいのだ
youtu.be
「ふぃぎゅ@メイト」や「Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム」が00年代後半、ニコニコ動画を皮切りに人気が出た電波ソングとする位置づけにするならば、
「さくらんぼキッス」と「巫女みこナース」はそんな動画サイトがまだ存在せず、アンダーグラウンドな匿名掲示板の土壌、Flash映像で爆発的に流行った曲なのである
カラオケで必ず入れて喜ぶ一曲でもあるよね…
迷…作?
先駆けておたくの度肝を抜き走ったカラフルキッスであったのだけども、ゲームそのものをプレイしたと言う人はきっと少ない
「カラフルキッス メモリアルエディション」で無ければ(OS)動作対応していないだとか、そのメモリアルエディションが2024年現在になって入手が非常に困難であることだとか、いろいろから回ってプレイできる環境でないというのも確かである
自分も初回ロットを持っているにも関わらず、XPを引っ張り出さないとプレイできないと言う環境で泣く泣くプレイしていなかったし、実際問題メモリアルエディションに関しては見つからないと言うのを頻繁に呟いていた
また、「ショコラ maid cafe~"curio"」や「パルフェ ショコラsecond "brew"」や「この青空に約束をー」と言われる
丸戸三部作ほどシナリオの知名度は無い
戯画といえば「BALDR FORCE」や「BALDR SKY(上下)」やら「BALDR HEART」やら「デュエルセイヴァー」に通じる
遊べるゲームでもないしシナリオ量も無い
結局のところ、曲や12人の妹、カラフルシリーズの初代作品と言われても
移植もされなかったし荒削りな一作と言う評価に関して間違いではないので、知名度に対してプレイヤーが存在しないと言う作品に落ち着いてしまったと思うのだ
懐かしいね…2年じゃないよ、プレイヤーにとっては23年とちょっとだ
四半世紀前なんだよなあ…
当時の自分の年齢に突っ込んじゃいけない
といっても00年代前半の美少女ゲームで移植されたのはまず「Kanon」だとか「AIR」だとか「君が望む永遠」だとかあの辺りのプレイヤー人口が多く、現在でも「名作」と呼ばれるゲームの移植が目立っていたし当時の戯画で大々的に移植されはじめたのは「ショコラ maid cafe~"curio"」が皮切りであったのでそういう意味でもカラフルキッスは不遇…難しい立ち位置で居たのだと思う
今の時代と比べてエロゲもまだまだ業界として成熟しきっていないという意味も含みつつ、ある意味で荒削りなものをリリースしてもユーザーが認めてくれる時代ではあったので当時じゃないと出来ないなという作品でもある上、
そもそも12人の妹が出てきてハーレム状態の主人公とイチャイチャするゲーム、なんて言ったら当時のメディアワークスに中指立ててると言われてもおかしくはないので移植は出来ないだろうなあと言う感じでもある
12人の妹が出てくるわけではないのだけど、寮ものという関係上今だと「ラブひな」に相当するんじゃねーかなみたいな印象は受ける
実質問題ラブひなの方が先だしね、いろいろと
カラフルシリーズで後作の「カラフルハート」や「カラフルウィッシュ」はそこまで展開されなかったしね、もっというと「カラフルハート」や「カラフルウィッシュ」のプレイヤーはもっともっと少なそう
同年の7月に「Maple Colors」とかいうなんか似たような名前のゲームは出るんだけどCROSSNET発売なので全く関係はない
自分は関係あるのかと思ってVFB買ったんだけど…
システム
じゃあそもそもカラフルキッスのシステムはどうよ、と言う話
メモリアルエディションでVista以降の対応になったわけだけども多分評価が高いのは2003年当時にしてそこそこシステムUI周りが悪くないと言うところ
オートもあるし瞬間表示も出来るしこればっかりは全く悪くない、というかこれの前年に出たのが「Ripple~ブルーシールへようこそ!」なので滅茶苦茶良い
Rippleは強制フルスクリーンモードやら文字速度の固定、フォントの固定、お仕事システム…
丸戸史明シナリオ楽しむ為にプレイは出来るところなのだけどもやっぱり遊ぶにはまだまだだなあと思わせられるところが多いのに対しカラフルキッスに関してはシステムやUI周りが悪くない
というか同年の4月に出るショコラ(初代)なんかはSLGが混ざって滅茶苦茶攻略しづらかったと言うぐらいもある
初期バグも酷かったしね
それに比べるとカラフルキッスの安定感がすごいなと思う次第
関係ないがロイヤルスイートBOXは戯画が解散する際に再販されたものであるし最新OS対応、値段もかなり落ち着いているし手に入りやすいBOXなのは間違いないので是非買ってほしい
自分は18年版ロイヤルスイートBOXと21年版ショコラと再販版ロイヤルスイートBOXを持っているので
いつでも真名井美里及び風美由飛に出会える環境になってる
末恐ろしいオタクになったもんだ…
シナリオ
夕映荘という女の子だらけの女子寮に
教育実習生として2年ぶりに帰ってきた主人公は幼馴染且つ、「兄」として慕ってくれる12人の年下の妹分たち
と再会してドタバタ劇を繰り広げるというもの
よくよく考えると主人公=20歳なので教育実習…?年齢…?と言う謎が残ったり、そもそも倭(=夕映荘管理人の娘)以外の過去はしっかりしてないし、
どのような出会いでどのように妹分たちが惚れてきたのかとか全く語られていないという斬新な感じ
とにかくシスプリブームに乗っかりたいんだろうな、って印象は強かったんだけどその雑さ加減が非常に好き
女子寮に居る割にエロハプニングそんなに起きないし、12人全員男の影も他の大人の影も全く無くある意味すっげえ都合の良い世界
個別?では一応なんやらかんやらありましてと語られるんですけど、まあ考えるな感じろみたいなゲーム
横のつながりとか本当に薄いしね、年長組は美月と綾乃、最年少は由香里と思わしき描写は有るものの、
学園に通ってない倭や乙女輝に関しては年齢不詳だし、そもそも輝に関しては当時主流だった病弱な略なので全く年齢わからないという
個別のちょっとした話やらエピローグ含めてそこそこなので言われるほどやっぱ悪いとは思わないし、
長かったら良かったんだろうなとも思うんだけど短所も目立つし曲のインパクトと設定で機を狙ってるのは見えるんだけど長所もあるんだよな、とは
思い出抜きにしても嫌いじゃないです
エピソードごとは全然悪くいないので12人の~って縛りじゃなくて半分にヒロイン絞ってもっと濃いシナリオ作ってたら人気出たのかもなーと
CG・Hシーン
本番1回しか無いので基本的にねっちょりしてる
まあ女子寮だし…特定ヒロイン居なくて好きなお兄ちゃん的存在も居なくてギシギシしてたらまあ…うん…
お気に入りは(元々)若葉、小春小夏、輝
新規で好きなのは倭
乙女とか由香里も一応シナリオも良かったよ
メモリアルエディションが本当に探しても見つからないので初期ロット版探すしか無いとは思うんですけど、曲だけ有名すぎても悲しいのでゲーム見かけたらプレイしてね、という気持ち
有名声優も居ますし…
ヒロイン抜いて一番有名なのは笑ってしまうんですが??
カラフルハートは攻略本当にしんどいのでやりません
カラフルBOXとカラフルアクアリウムはやると思います