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12の月のイヴ レビュー


総評

minoriが送るタイムリープモノ、物語としては一本道でかなり読みやすいです
その上、Hシーンもしっかり濃厚に描かれていてシナリオ比率も悪くはないと思います、記憶喪失や記憶探しみたいな部分はminoriらしいなって言う部分
イントロやるだけでも分かる通り直人と由紀のW主人公モノです、メインの比率はどちらかと言うと由紀にあるくらい
鏡遊先生が担当されているので「未来ノスタルジア」に近い印象があります
由紀によるタイムリープ・タイムスリップモノというのはイントロの次点で慎重に読めばわかりますし、1周目のみずかをやれば自ずと答えが導き出せるという感じ
全員が全員色んな意味で面倒くさいですが杏鈴シナリオ的に読むのがしんどい部分もありました
主題としては由紀の未来を変えるためと不器用で不仲である父親との関係改善が目的です
そして遺伝病の原因である母親を探すこと
ここだけ捉えるとなんかminoriという感じではなく若くコミュニケーションができなかった頃ではない父親との恋愛関係なのでKeyっぽさ
遺伝病の原因が誰というのが明確に最後まで語られなかったな?と思ってからのどんでん返しがすごかったです
どうして直人が由紀とのコミュニケーションを絶っていたのかと言う部分もキチンと語られており、今度は未来を変えるため直人が前を向いて歩き出すというストーリー構成でした

こんな人におすすめ

  • くすはらゆいの声が好きな人
  • イチャイチャだけではないシナリオを楽しみたい人
  • Hシーンもきちんと読みたい人
  • 家族愛の物語が好きな人

ブランド・ジャンル・プレイ理由

  • ブランド:minori
  • プレイジャンル:インタラクティブノベル
  • プレイ理由

大学時代に住んでいたのが多摩市(どちらかと言うと永山や聖蹟寄りですが)だったのであの2次元と3次元が交差する町が非常に好き、というのもあります
6年間を過ごしたので(意味深)中高と同じ時間を知らない土地で過ごしたという意味でも非常に感慨深いものがあるニュータウンで
見慣れた景色、見慣れた街の色、非常にいい意味で郷愁を覚えるというか、「素晴らしき日々」でも描かれる土地でしたので非常にアレなんだよね…って言う

ストーリー

誰もが様々な思いを抱えながら生きていく、都市部に近いがニュータウンである多摩市「恵美市」で年の瀬を過ごす主人公たち
ごく平凡な青年直人は多摩センター駅前不思議な少女由紀と出会う
出会った記憶のない少女だが不思議と懐かしさを覚える直人
彼女と出会ったことにより物語は始まっていく
[A GIRL IN TROUBLE]の導入が非常に良いです

グラフィック・音楽・演出の特徴

  • グラフィック


グラフィック部分も流石のminoriとしか言いようがない美しさ
フレアライトの付き方、影や輝き方の色の出し方はここでしか出来ない印象ですね、解散されたのが本当に惜しいと言うレベル
柚子奈ひよ先生は「セレクトオブリージュ」等で活躍されてましたがあのアニメ調の塗りより
重厚感漂うminori塗りの方が好きだなってぐらいの印象はありますね

  • 音楽

音楽も流石のminoriと言うか天門さんと柳英一朗さん
しっとりとしたピアノ調の音楽がまた雰囲気に彩りを持たせています流石
falcom社員はやっぱり音楽作るのうっめぇな…って印象ですネ…

  • 演出

streamable.com
府中四谷橋あたりを歩く演出すごく好き(元地元民感)
府中四谷橋は結構多摩から離れてるのでかなりファンタジー寄りなんではじめは乞田川か大栗橋あたりか?って思ったら全然違った…

Hシーン


滅茶苦茶濃いですね、体位変えて3回戦ぐらいは普通にあります
みずか×3
杏鈴×4
由紀×3
ではあるものの細かいシーン回想だと9回ぐらいあるので普通に情事シーンも濃かった

システム

いつものminori…と言うか本当にこればっかりは惜しいとしか言いようがない
スチル鑑賞やBGM鑑賞その他の機能がフルコンプリートしないと解放しないのでそれがやっぱりネック

全シナリオ

1周目はみずか固定、2周目は杏鈴固定、3周目は由紀という流れ
基本的にみずかと杏鈴の間の三角関係を味わうシナリオになっています、WA2とか君望のようなねっちりした三角関係では無いのですがそこそこ姉妹の間で揺れ動きます
しかしその姉妹の間での揺れ動きをW主人公である由紀が後押しすると言う流れ

1周目ではみずかとの仲を深め、彼女の問題と付き合っていく形となり杏鈴が身を引きます
特に実力ある鏡遊先生のシナリオであるのでメリハリも非常に良く読みやすいです
事故によって記憶スイッチが曖昧になりふたつのみずかとの恋愛を深めていくのはかなりminoriらしい展開だなと
直人が由紀の父親であるというのははっきり明言されてるのでじゃあ誰の娘なんだ、というのが提起されて2番目の杏鈴に進むというのも面白い形
2周目に由紀から選ばれたのは杏鈴、ツンデレ妹的存在でイチャイチャ同居しながら距離を近づけていくのは個人的に大好きなのですが、直人の思いを信じれなくてみずかの格好をしだすみたいなのはなんだろう…?ってなりましたね
再三好きだと言われているにも関わらず信じられないと言うみずかとは違う面倒くささを見せつけてきたと言うか
家族間の「好き」と恋愛の「好き」をもう少し掘り下げてほしかったなと言う部分とかなり杏鈴は杏鈴で自分勝手が強いなと言う印象でしたね、
まあトラブルも起きず再度思いを寄せ合い睦言を交わすのは良かったと思いますけども
3周目になると本筋の由紀、



飄々としている由紀が感情を顕にしていろいろぐちゃぐちゃになった感情をぶつけるシーンめっちゃ良いです
身体が動かなくなるって言うのは遺伝性のALSなのか?って予想は付きますが遺伝病としか語られませんし、タイムスリップの方法はかなりざっくりとした説明でそれ以上でもそれ以下でもなかったりします
ここばかりは謎が多いと言うか、もっとひねって欲しかったと思うところでもあります
直人(父親)との新しい二人暮らしで戸惑う由紀は普通に可愛いですね
影の立役者としての飛鳥井凛の行動も非常に興味深かったです、タイムスリップしてきた由紀を毎回助けていたのは彼女だったって言うのもありますし、
杏鈴とみずかの間で揺れ動き続けていた恋愛だったので凛の行動があまりにも読めなかったという事実もあったがゆえにすっきりしました
親子関係が改善されて(この時代の)甘々な由紀と直人の関係は非常に良きですね、というかここまで来るのが実際長かったので…
そして由紀の身体が動かなくなり…というのはまあ予想はついていましたけども、由紀と結ばれたからその遺伝病が発生し、来たるべき誕生日でありクリスマスに再度またその遺伝病が娘に発生してしまう
それ故、直人が由紀/由希に対して恐れていたイントロの[A GIRL IN TROUBLE]に収束していくのはかなり面白いです
後は「未来でー」という言葉を残しながらどうしていくのかと見ていましたが研究者となり遺伝病を解明するために不貞腐れていた直人から行動的になって未来の由紀を救うことが出来たって言う
ちょっと強引なストーリー展開では有りましたが読む価値は高かったかと

おすすめルート

とにかく由紀です、由紀のためのゲームですから
みずかもオススメです、普通に展開が読めなかったのでなるほどねーみたいな感じもありました

地元民的なツッコミ



おまえ…ホワイトクリスマスみたいに素敵っぽい感じで言ってるが多摩市のドカ雪は交通網が死ぬんだぞ!!!!!!!Dead or Aliveだぞ!!!!!!!!!!!
挙げ句、3月まで雪が溶けないんだぞ!!!!!!!!!!(4月の桜はくっそ綺麗です)
本当にスリップ事故で何度もひどい目に合った人間の言葉
特に統計の教科書を買いに12月の大雪の中、聖蹟までタクシーかっ飛ばして買いに行くことは出来たんですが大雪のせいで帰り道のタクシーが2時間待ちで帰れず、30分遅れの各停バスにガクガク震えながらバスに乗って停留所から降りて雪の中ザクザク歩いたのを思い出せますね、死にそうだった
後は多摩生活1年目にマンション3Fに住んでて(エレベーターとか無いマンション)大雪が降ったせいで昇降口の階段からスリップ何回も起こして大学にも買い物にも行けず1週間ぐらい水飲んで実家から送られてくるご飯待ってたって言う日もありました




とにかく由紀と直人の為のゲームですし、minoriのくすはらヒロインの中で1、2を争うぐらい由紀ちゃんはいい子でした
永遠ちんと由紀は並び立てるぐらい好きですね、インモラルっても居ましたし