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罪ノ光ランデヴー レビュー


総評

良くも悪くも導入はとてもminoriらしい”と思いました、罪を抱えるあいと優人が惹かれ合っていき結ばれるもののその後は結果的に結び続けることが出来ない脆さは「ソレヨリノ前奏詩」でも感じましたし後の作品である「トリノライン」でも同じでした
プロローグからOPの原田ひとみが歌う「Rendezvous」は最高
ある意味minoi的テンプレートと言って良い思春期の少年少女の一回目の結ばれない恋の描写の上手さは目を瞠るものがあります
シナリオ量は対して過去のminoriに比べて多くも無いですが、その影響も相まって「真澄あい」がただ単に不幸に酔ってる女の子にしか思えずTrueなのにも関わらずうーんという感じでした
テーマ性は悪くないのにも関わらず、あいに関してはもっともっと掘り下げが出来たであろうし、たんに優人と身体だけ相性良くて好きですぐらい割り切ってるメンヘラだったら受け入れる部分もあったんですけどね…
なにもかもちょっとシナリオは中途半端です
円来や風香は結構シナリオとして上手く構成されていたのであいがなぁ…取り巻く世界観が良いだけに残念
それはそれとして美術部の部長である「継代深柑」先輩がかなりいいキャラしてたので「蜜柑ブロッサム」が楽しみです

ブランド・ジャンル・プレイ時間

  • ブランド:minori
  • ジャンル:小さな村を舞台としたいけないとしっていても。ADV
  • プレイ時間:15hぐらいでしょう

シナリオ

東京から少し離れた小さな村
その村に主人公である野々村優人は空想世界の絵を描いていた
光も届かない遠い暗い海の底に住んでいる人魚の少女
そんな折、トンネルの向こうから空想に出てくる人魚の少女そのもの、キャンバスから出てきたような明るく可愛い真澄あいが現れる
聞くと彼女は珠里村(たまさとむら) ― に引っ越してくるのだそう
不思議ちゃんの幼馴染、突っかかってくる同居人の姉的な存在、部活のちびっこい先輩、そしてあい
罪と言う名の秘密を隠し続けるあいと優人、そして2人は惹かれ始めー

ストーリー・設定

罪や秘密をを隠し続ける少女たちと少年との交流を描く物語

グラフィック・音楽・演出の特徴

  • グラフィック:柚子奈ひよ・水野早桜・sataりすく(sata)

グラフィックは相変わらずminoriらしい美しさ

オレンジ狩りしてるCGがすごい好き

  • 音楽:天門 ・柳英一朗(柳英一郎)

こちらも相変わらずminoriの2人
安定して曲もいいですね

システム

いつものminori

全ヒロインシナリオ

円来と風香をクリアした後、「真澄あい」ルートが解放されます

ヒロイン

真澄あい(入江望愛)


面倒くさいと言うかヤンデレやメンヘラに近い存在と言って良い精神的な重さをバイアスに持ってる少女
実際過去の施設に火を放っては居ないものの、ロウソクを持ち出したのは幼きあいですし
優人と別れたくないという気持ちや優人があいを施設の放火犯として罪人として扱っていたことで赦されていた気分になっていたというあいも想像以上に重たい
描いていた人魚の絵をプレゼントすることでなんとか対等に話せる関係に戻ることが出来たあいと優人
その後うまくいくかと思っていたら今度はあいの家が火事に
そこから奇妙な共同生活がはじまります
結局のところ、施設に火を放って焼身自殺をしたのも施設経営がうまくいかなかった原因は

父親が原因
だったこと
その罪を被っていたのはあいだということ、一連の騒動に長い時間はかかりましたが決着がついたのは良かったかと
ただまあ、ほぼほぼあいの不安定さに振り回されていた気がします
結果論として乳児院の問題が解決したし、身体を何度も重ねているにも関わらず突然グリム童話はバッドエンドだから別れるべきだとか言い出すあいの不安定さをどこまで愛せるかが問題と言うか
罪を糧に生きていくなんていう重い影を持ちながら結果的にトンネルの向こうの先には光が有るからこの村を出ようというのは文字通り明るい物語ではあったものの、あいや優人の刹那的な行動が酷く薄っぺらく感じちゃって「面倒くさい」というか、ただの不幸に酔ってる彼・彼女の姿にしか見えずどーも真澄あいって言うキャラクターに入れ込むことが出来ませんでしたね
村に火を放てばいいじゃんみたいな行動取り出した時はうっそでしょ…みたいな感じになりましたし
メンヘラをメンヘラで返すのはある意味面白い発想でしたがヨリノやトリノやイヴの他の相応に面倒なminoriヒロインの中で好き会えていけるのかこの2人は?って思ってしまったのも原因の1つ


椿風香(くすはらゆい)


珍しくminoriのヒロインの中でもメインにいないくすはらゆい
優人と同居する姉御肌の先輩かと思っていたら村から出ていった母親と姉である栞の友人という風香
あけすけのない風香の姿や姉の栞の姿にあまりにも似すぎている優人は栞ではないかと何度か疑いますが、それはやっぱり栞をなぞっているからこそ
彼女の秘密、罪は栞を殺してしまったこと
栞の変わりだから好きなのではないか、真澄あいと別れたからこその寂しさではないかと風香は疑いますが求めてくれる優しさに嘘がないと心を開きますが
やはり答えは優人の姉の栞でした
まー展開上そうなるよねぇ、完璧なトレースなんか出来やしないもんなって思いました
第一の問題として真澄あいから拒絶され失恋したのにも関わらずやたら優しく受け止めてくれるアタリで栞トレースとは言い難いところありましたからね、本当に栞を殺していたならば栞をどうして殺してしまったのかとかの説明も付きますし
身体に溺れる優人と風香ですがその蜜月も長く続くわけではなく、風香が落石事故に遭遇し優人との関係が村中にバレてしまいます
minori的によくあるな!とは思いつつ、村長との別れが胸に来ましたね、本当の父親代わりとしての存在ですから
そして



姫野永遠の再来か?
きっぱりあいとの別れを経験し、風香と罪を背負いながら生きていくと決めた姿は美しかったです
自分たちの愛は誰にでも認められるものじゃなく、否定できるものではないと言う強い決心


すべてを投げ捨てて禁断の愛に生きていくという意味では非常にテーマとして重く、これから2人の抱えていく罪は大きいけれど光と言う名の幸せを探していくんだという
わかりやすい物語性を描いてくれていて読みやすかったです

水園 円来(鹿乃まなか)


不思議ちゃん幼馴染で巫女、絵の師匠でもある村長の一人娘
「~なの」みたいな時代を間違えたような喋り方以外は普通に可愛かったです、というか演じてると言うか他のキャラと話す時はそうならないですしね
セリカからの思いを告げられてからの3日間、恋を知るために円来と恋人関係になります
大人びた事を言う円来とやたら主人公の前の”幼い”円来
どちらも円来ではあるものの、なんでそういう態度取るのかなーって言うのがなんとなくわかりました
婚約者と結ばれることでこの村の統廃合が無くなるという話、でも村長と円来の母が見合い結婚をしたのにも関わらず家庭内不和を起こし別居した姿を見て婚約者と結ばれたくない円来
の気持ち
円来の揺れ動く気持ちの先の「罪」
優人が作り出したい「乳児院」という未来の光
淡々と進んでいくため、良い意味でも悪い意味でも「罪」と言う感じが薄かったというのが答えでしょうか
もっと村長が反対するものだと思っていましたし
セリカに愛というものを知らなかったけど恋や愛というものを知るキッカケとなった
答えを返せなくて申し訳がつかない、という円来の姿が好きです
村の発展やそういうものの視点で見るといろいろボロが出てる気がしますが愛や恋を知らない少女の恋愛物語としては上手く出来ていたのではないかと
えっちシーンでユージーンから優人に変わるところも結構好きです、裏表というか心情の変化が見えるので

檜笠・クリスティーナ・セリカ

非攻略キャラではありますが彼女の言動もなかなか強烈です、あいに一目惚れするレズキャラです…が
本当のところは円来に恋する年下幼馴染
村の女の子の生理日カレンダーを作る!って言うのは割となかなか
好きにしたら?という反面、いやー狭い村でそれを公言されたら割とキッツいっす…って思う部分も多々




円来に恋してる
奥手な少女だって言うのはわかってからあぁ狂言役やってたんだなって言う感じがして面白かったですが
気づかねぇよって思う部分も多々、確かにセリカは円来にセクハラしていなかった…ような気がする…

Hシーン



だいぶ濃いですね、真澄あいに関してはおもちゃ使いながらのプレイもありますし、基本的に野外
優しい顔して優人くんはかなりベッドヤクザなのでそういうシーンも多めではあってminoriにそこを求めてるか~?という部分は多数

おすすめルート

個人的には水園 円来とセリカの関係が非常に良く書けていたと思います




罪を糧とし光を求め生きていくと言うテーマ性は非常に良かった、ただまあもっとあいに関しては書けただろ?って言う印象が強め
歴代のminoriゲーの中でもかなり好き嫌いが割れそうな作品では有るので軽い気持ちで手を出すとやけどするかもって感じです