理想と現実のギャップ、そして後輩のかおりへの思い
共通ルートでも感じましたが、なぎさ先輩は非常に母校の後輩であるかおりのことを愛しています。
愛しているからこそ、かおりの行動が目につく。
主任にも気に入られ、山之内さんにも愛され、患者さんからも(まぁ堺さゆりは別ですが)好かれ、どんどん思い描いていたかおりがブレて離れていったからかおりへのイタズラメールやいたずら電話を仕込んで「頼れる」、「私だけかおりの弱み知ってる」を先輩になりたかったんでしょう。
挙句、やりたくもない内科の仕事を回されてイライラは募るという意味で公私混同していたのは一番なぎさ先輩だったのかもしれませんね。希望していた外科の世界もきれいなものではなく現実とのギャップを感じ挫折してしまったという思いは強いと思います。特に山之内さんが言うとおり、大奥みたいなものだからいじめがあってもしょうがない、頼ってくれる後輩はいろんな女にフラフラ、自分は上司からピリピリガミガミ、病みますよ。んでもなぎさ先輩の持ってる力量が無いわけでは無いのでやる気さえ出せばかなりうまく事が運んだと思うんですけどね…。
うまくいかないのが現実か。
BADはGoodの派生なので
自殺未遂を起こそうとする→さゆりから「生きられる人間が死のうと思うんじゃねぇよ」→「先輩が好きです!」→そっか、私まだ頑張れる…
の流れだったのでアレ?と思うぐらいでした。
でも、もう病んでしまってる状態なので取り返しがつかないという意味ではある意味BADも正史に近いのかもしれません。解釈が難しいですけども。
まぁBADは某おしおきが必要ですねの人と同じようなものだと思って欲しいです、エロはないけど。…緑は悪魔になるしか無いのか!
さて、強烈なBADを体験した後のNomalです、Nomalならまだ「キラ☆ふわ」なエンディングになるでしょうと
期待した自分があまちゃんでした。
正直、Badの方がまだ心折れないかもしれません。NomalはBad以上に救われない。(先輩的な意味で)
ネタバレすると
飛び降り自殺を実行したなぎさ先輩。だけど飛び降りたということでいつ意識が戻るか分からない昏睡状態に陥る。
そして、主任から
もう看護師としてやっていけない
と一言を言われ、なぎさ先輩のぶんまで頑張ろうと笑顔になるかおりんエンド。
救われねぇよ!個人的にはもうちょっと共通ルートで先輩の病みっぷりというか葛藤やかおりに対する歪んだ愛情を見せて欲しかったのと、イタ電の相手とイタメールの相手がわかってしまうあたりをなんとかして欲しかったかなー。狂気度が欲しいわけではなかったんですけど、このシナリオにするならばもうちょいサイコレズな鱗片をちょいちょい見せて欲しかった。
BAD、NOMALはとんでもない「Killer☆不和」を魅せつけてくれますが、Goodエンドとおまけシナリオは反動と思うぐらい「キラ☆ふわ」ゲーでした。
糖度高め。ほぼ同棲ップル。
無事ドナーが見つかり、堺さゆりが看護学校卒業し、百合ケ浜に来ると言うシナリオ。
しかしここでも結構なぎさ先輩黒いです、かおりんに噛み付いたさゆりのことを病んでる目でヤろうと企む部分。先輩が言うと怖いです。
シナリオとしては大きな病院に引き抜きを受けてしまうかもしれないという離れ離れ的なものがちょっと存在するぐらいでしたがそんなにすれ違いが起こるわけでもなく気づけば終始チュッチュしてる感じで満足満足。
さゆりんもツンギレからツンデレにシフトアウト、一緒に入院していた患者さんの面倒を見るシーンとかなかなか良かったです。
最終的には引き抜きもなく、二人は幸せなキスをして終了って感じでした。
恐ろしいぐらいなぎさ先輩はきら☆ふわして無かったかなーと思うんですけど、工画堂スタジオのゲームってこういう感じなのかな?トリスティアも復興失敗するとかなり町民からぶっ叩かれるし、シンフォニック=レインでは邪悪ヒロインファル様が居るし、全年齢なんだけどギリギリを攻めてる感じが素敵です。
次は堺さゆりちゃんでやってます。山之内さんもあみちゃんもいいんだけどネタバレ読む限りだとどっちも心の闇はふかそうです深そうですしねぇ。
しかし楽しい。