- 出版社/メーカー: ケロQ
- 発売日: 2018/07/20
- メディア: DVD-ROM
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総評
言葉は旋律となる。その旋律は物語として大きく紡ぎ出される、
そんなおとぎ話、間違いなく名作だけど間違いなく人を選ぶ作品。
大好きです。
シナリオ雑感
2010年度版をフルボイスにしてCGもキレイに解像度上げただけでは無く当時のままの塗り新規由岐姉ルート、「Knockin'on heaven's door」追加してくれたので嬉しい限り。
もともとの「すば日々」自体が小難しい内容だったのでまた哲学的な何か語るルート増えるかなぁと思ったんですけど追加の「Knockin'on heaven's door」はド直球なテーマ・シナリオで良かったです。
色褪せない名作ですね。
ストレスフリーな萌え抜きゲーに関しては嫌いじゃないし否定もしませんがこのぐらい毒山盛りであっても良いよね、と個人的には思います。
Down the Rabbit-HoleⅠ・Ⅱ
導入。まぁそれとすかぢ的なギャルゲー(エロゲ)のメタファーであると言うことを強く主張してる章なのでは無いでしょうか。鏡・司ルートが(一応)存在してるのを見るとね。
批評とか批判、意見、私見…とかいろいろ言葉は浮かんだけど適当な言葉が思いつかない。ウィットに富んでる人じゃないってのがわかると思うんですが。
視点からすると(新)水上由岐の視点で紡ぐ言葉と世界なんですが一番世界としてはわかりにくいかもしれません。
高島ざくろがどこまで関わっていたのか、または終ノ空2で彩名が語っていた複数の由岐(ループしてる)って可能性も否定出来ないなぁと。(後述します)
I'ts my own Invention
救世主様!しかし電波tricoro.hateblo.jp
高島ざくろの死亡(いじめによる自殺)と城山の死亡(麻薬による自殺)、瀬名川の死亡(陰謀とかではないハズ)でメキメキ力をつけてしまうというか皆守を乗っ取っていく卓司くん。
あのいじめられっ子だった卓司が持ち上げられていったのは予言も有るだろうけど由岐人格+皆守人格が合わさった人格がベースで過去皆守に取り憑いた(死んだ)卓司人格が母親の予言が近づいて7/20間近になり急に出てきたのかも知れねぇなぁって感じもする。(日本語おかしいかも)
でもあの秘密基地を作っていたってことはラノベとかアニメが好きなベースの卓司人格もどこかで生まれてたわけだよね…うーん
皆守の人格で城山たちにいじめられてたとも考えられにくいしあのホモやらざくろの制服奪ったのは妄想?幻覚?薬の幻覚?
新由岐と皆守は卓司が観測できてるんだよね一応。新由岐に対してキライじゃなかったとか言ってるし。
後は希実果。希実果としては大切な友人を自殺に追いやってしまった罪悪感と自分の弱さへの贖罪もあって卓司人格に協力してしまったのではないかなぁと思った。
処女を散らすときに後ろか前か聞いたのはざくろへの思いがあったから…と考えるとなんとなく察するような気持ちもある。
Looking-glass Insects
tricoro.hateblo.jp空気力学少女は文系少年に恋してる
そんなキレイな言葉で語り出せるものではないけれど。
電波ちゃんになっちゃうまでのざくろの道のり
1章・2章だと電波ちゃんにしか思えないざくろだけれどざくろ視点でスパイラルマタイまで語られるのである意味一番わかりやすいし面白い、ただし絶望感も半端ない。
冒頭の間宮、ナイフを持ってビルにいるのは卓司ベースである誰かだがじゃあ誰だ…オタクでありタバコを吸い世間を眺めたくないからメガネかけないんだ、って皮肉を口に出すイケメンな卓司。三人合わさってるんじゃねぇかなぁって気持ちが強くなる。
プールの秘密基地に逃げ込もうとしてるのは間違いなく卓司。(ビッチだ云々言ってるのも間違いない)
まぁざくろの自殺トリガーを引いてるのも間違いなく卓司なんだけど
そしてありとあらゆるいじめを引き起こされてつかの間の間宮(由岐)と仲良くなっていくざくろちゃん。
当たり前だけど由岐姉はイケメンであるので当然惚れるのだが待ち受けるのは地獄しか無かった。
自分的にざくろはレイプされた後ぐらいから統合失調症になって変なものが見えだしたんじゃないかが一番しっくりきたりする。
一生懸命いじめと戦おうとする希実果が可愛くて完璧超人じゃないからかっこいい。
希実果エンド(夏の終わり)では皆守ベースの完璧間宮と一緒にいじめと戦ってく訳だがそりゃなんとなく遠い距離を感じてしまうのもしょうがないかなぁと思う。
ハッピーでありバッドなのが三章だよなぁと
2~3章で希実果とざくろの話が終わってしまうのはとても残念でありもったいない感じ。いいキャラしてるからね、希実果。
Jabbarwocky
ごちゃごちゃだった視点のネタバレ調停者だった由岐姉と守らなければならない羽咲登場。
3章までが終ノ空前編なら4章からは過去の因縁を含む後編と言ってもいいかなぁ、Jabbarwockyで由岐・皆守・卓司の人格が別れてることをバラすので案外考察するところは無いような感じ
一緒にお風呂ははじめまだ由岐姉が羽咲を羽咲と認識できる前の頃?と思ったけど前の頃だったっぽい
というかやっぱり卓司の作り上げた新由岐と消された水上由岐姉と2つ別に人格があったのかなぁって感じ
Which Dreamed It
羽咲視点から見る一連の騒動木村とマスターがかっこいい。
というか木村いいキャラしてるなぁと八年後に思ってごめんなさい。
皆守兄さんがいなければそりゃ木村に惚れますって。
シナリオが7/20までの繰り返しになってしまうのがkeroQとしても問題と思ったのかぽんぽん進むのが好印象。
最後に羽咲が飛び込んだのはとも兄さんも由岐さんも卓司兄さんも好き、三人共好きなんだと思う
JabberWockeyⅡ(一周目)
因縁の過去編まだ由岐姉が実在して卓司も存在、羽咲と由岐とかけがえのない日々を過ごす過去ルート
なんで羽咲がうさぎのぬいぐるみを離さないとか羽咲と卓司の関係とかその他もろもろ
卓司の人格と由岐の人格はPTSDで生まれたのか。卓司は本当に皆守に取り憑いたのかな
JabberWockeyⅡ(二周目)
彩名が
魂をやり直すところの地点
って言ってるからループしてるのかなぁとちょっと思った
向日葵の坂道
JabberWockeyで由岐姉を選ぶとこっち
由岐姉は霊的な存在化しちゃったのかわからないけれど羽咲やマスターも観測できる立場になった?
佐奈実の巫女の娘の力として考えれば羽咲は霊体化した由岐を観測できてもおかしくない立場では有るよなぁと
でも皆守(由岐)は聞かないとわからない状態だったようなのでなんとも
幸せが続くわけではないけれど人は幸せを探し続ける、クローバー畑で四葉のクローバーを探すように…という感じ
素晴らしき日々
JabberWockeyで羽咲を選ぶとこっち、どっちかというとこっちがTrueかなぁ?
あれだけ憎んでいた母親の背景をちゃんと羽咲は理解していて、それに気づく皆守
憎しみで器を埋めてはいけないんだ、幸福に生きよ!と
人生の閉塞感はいつだって有るしそれに向かって生きていかなければならないと。生きる気力を無くし自ら命を経った少女…ある意味ざくろの否定かもしれない
でも最後の奏でる旋律は誰かに聴いてほしいというより由岐・ざくろへ向けた鎮魂歌なのではないかなぁと想像
最後の空気力学少女は由岐姉を指してるのかなぁって感じもした
終ノ空Ⅱ
新由岐が観測する終ノ空ううーん、最後の最後でストーリーテラーとして出てくる彩名だけれども結局彼女はなんだったの?って言われたら観測者…?
いろいろ仮定を生み出すけれど結局なんだったのかなぁと思う訳で
割と投げっぱなしだったけどそれはそれでアリっちゃアリ、でもなんかなーって感じもする。
哲学や文学や化学や衒学などで綴られていた話だけど細かいことは気にしない、考察無しで素晴らしい日々を過ごせって語っているのかもしれない
Knockin'on heaven's door
FVHDEditionで付いてきた描き下ろし新ルート
由岐姉といちゃいちゃしましょう、って感じ
向日葵の坂道ルート派生な感じ
皆守のそばにずっと立って空気のように見守ってー言葉は少なめにするよ
ずっとずっと皆守のそばに取り憑くよ、その最後の瞬間まで
空気力学少女と少年の詩 pianoアレンジがとてもよかった…
システム・ボイス
キーコンフィグ当てないとシナリオログ終えないのが不便かなぁと
後、BGM調整してOK押さないとシステム調整されないようなのでそこら辺とかセーブデータに互換性がないところとかは
まぁJoy to key使ってPADで操作できるようにしましたけど
バックログがざっくり文章追える感じでなかったのも微妙かなー