夏の燈火 レビュー


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総評

同人としてはクオリティが高い1本、Circle Mebiusという同人ゲーメーカーは非常に気に入ったので「Faith」やら「月下之煌」もやろうと想いました
というかCircle Mebiusさんの作ってるゲームの中でクリエイターが豪華、これだけで買う気になるというか…
夏の燈火は昔やったんだけど内容忘れてたし同人ゲーということで時間もかからずプレイできたので文句なしです
2004年時代だとメリーバッドエンドものは嫌われたでしょうし、同人作品と言う域は抜けなかったなーとは想いました
り手の情熱も伝わりますし、「ひぐらし」とか「月姫」が流行ってた頃の同人ゲームエロゲーだとちょっと古いけど「AIR」とか「水月」とか「水夏」、「てのひらを、たいように」みたいな雰囲気出したかったんだろうなあ~って気持ちは伝わってきますね
あの時代は夏の伝記モノ多かったからね…
後、幼少時代の行動でヒロインズが変わるのは「みずいろ」っぽい
佳葉がるーるぼーい氏、中だるみが結構酷かったかな…まぁ家族の大切さを描きたいのが見えていて何気ない日常からの平穏って言うのを感じたし同人ゲームだからなあ…言う気分に
湶があやえもん氏、こちらはシリアスとかそういうのでは無く化妖との共存みたいなテーマで若干バトル展開があったりします
泣くか泣かないかという話になると淡々としてるので泣く、とまではいかなかったけど良いシナリオに間違いないなあと
佳葉も湶ももうちょっと落とし込み欲しかったんですけどね
ルートは佳葉→湶固定

シナリオ

1000n年前、悪鬼や神霊、魑魅魍魎が跋扈する盆地であった村は結界を使うことによって安寧を得られることになった
遠き想いが夏の空に浮かび、想いが山々に滲む
結界の中で儚き想いが紡がれる時、主人公と少女たちは出会うのだった

佳葉

8年前に出会う少女
お互い惹かれ合うものの素直になれない主人公と天然の佳葉は幼さ故に恋愛感情を理解できずにいた
しかしとある事情で喧嘩になってしまい、不運なことに主人公は命を落としてしまう
それから8年後、幽霊となって過ごしていた主人公ですがオトメ婆さんから現世の儀式を使ってもらい体を取り戻すことに成功
以前と同じように湶と佳葉と過ごすことが出来て、喧嘩の原因になってしまった桜硝子を取り戻し、佳葉と結ばれることに
しかし、玲司から音量であることを告げられ、オトメ婆さんからも現世の術で玉藻の前と混ざってしまった半怨霊みたいなものだと説明をうける
そして日々弱くなっていく佳葉の病は主人公の陰の気でお越してしまうということも気づき二人は一緒にいることが厳しく
最後、佳葉と分かれる際の涙と料理下手な彼女からのおにぎりのシーンはじーんと来ましたね

生きるということは長い時間を生きることではない
喜びを積み重ねていくものなんだって…

玲司自体も悪い人ではなくなんだかんだ言いながら玉藻の前との分離をさせて現し世の術を使ってるので結局、怨霊だから云々ってひとでは無いんだなと
すごくジーンとくる良いシナリオではあるもののやっぱりご都合主義的な部分は気になるかなーと感じたり

多分実妹
シナリオライターさんがるーす氏じゃなく江本あやえもん氏なので雰囲気が全く違う
佳葉は重苦しい感じだったけども湶はそんなこともなく、主人公の不幸とかも無いので安心して?読んでいられる感じ
湶は化妖との共存ですかね
玉藻の前に関しては佳葉ルートでも悪役キャラとして描かれていなかったし、湶に乗り継いたといってもキチンと人間側の思いを汲み取ってくれて、あくまでも中立としての立場は変えてなかったので普通に玉藻の前と白虎のシナリオほしかったな?って思う程度にいい話でした

CG・Hシーン

原画は鷲宮光流さん、ちょっと古さを感じるものの普通に好きなキラキラ感
夏特有の日差しの強さとかうまく背景に落とし込められていて良いなあと想いました、同人ですけどクオリティは高め
個人的に00年代のエロゲ塗り?は結構好き
Hシーンはそんなもんだよねと1回ずつ

BGM

BGMが良いんだよなあ
いつかのこい、はるのうれいとか落ち着いた感じでめちゃくちゃ好き

如月葵ってあの如月葵…!?