総評
大変面白かったです、バッドエンドじゃないと興奮できない重い女と淫靡な生活を始めるーというHOOKやSMEEでは全くできないシチュエーションをTilyと言う新ブランドではじめてくれたのは大変よき
まさに18禁じゃないとできないシナリオ
このライターさんは「メイラバ-Making*Lovers-」を書いたみたいですが、路線としてはこっちの方が絶対良いと思います
それも砂糖菓子やバタークリームたっぷりなケーキ出していたHOOKだからこそのこのdROSEraです
因みにドロセラとはモウセンゴケ属の食虫植物
めっちゃくちゃタイトルとしても納得できるやつですね、紫音という食虫植物に食べられる主人公
Hシーンもめちゃくちゃ挑戦的ですね、いつものHOOKなんか期待してる層は猛毒
言うて食虫植物だけだとは思わないんですよね、わざわざ「dROSEra」なんて言っているからキレイな花には棘があるという意味で「薔薇」の意図もあるのかもしれない
どう解釈しても面白いのでやっぱりこういう糞面倒くさい女と男の恋愛は大好きです
ハッピーエンド主義者とバッドエンド主義者の面倒くさい恋愛頭脳戦、なんて言っても似合うかもしれません（とあるレビューサイトのかぐや様画像を見て）
はじめは2作目、葵とのらぶらぶいちゃいちゃゲーでるんだろうなと発表された当時思ってたんですけどこういう路線だと思わなかったのでTily2作目はどんな路線で来るんだろうかと楽しみでしょうがないです
先月は低価格帯しか出なかったけどどれも実験的で非常に良かった
シナリオ
バッドエンドでしか興奮できない女とハッピーエンド至上主義の主人公が文学対決する、という話
全五章構成になっており、あなたにしか書けないハッピーエンドを見せて、という理由で作品を書き始めるわけです
お互いのハッピーエンド/バッドエンドのシナリオを読みながらえっちに耽る二人がとても淫靡
この「歪んでいる紫音」を肯定・またはやべえけどこういう女好きじゃないとこのゲームは絶対受け付けないかと
お互い書いた小説の延長線上でSMチックなことをしたり、場所を変えたり、コスプレしたり、いろいろ
紫音的な視点からの小説も主人公側からの小説も非常的に興味深く、且つ声優さんの演技も光る
当然、後ろのえっちもするぞってレベルで耽ります
時雨とも関係を持つわけですが、変態な彼女はそれでも興奮するとドエロエロです
ただし最後に大学院に行く前に留学するということを聞いて最後の戦いをするのが一周目
ハッピーエンドを書くか、バッドエンドを書くか
二周目からはどうして紫音がバッドエンドを望んでいるか、どういう視点で主人公の小説を見ていたかがわかり非常に裏付けとしても良い
一周目でも教室の隅でメガネかけてて、本を読んでるそばかすだらけの根暗女、と自虐しては居ましたが語られる程度の歪みっぷりではないところが彼女視点で語られます
近寄ってくる初めての友達である葵に困惑したりだとかほぼ葵に
まさにクールビューティーであるけども「察してちゃん」な紫音さんですが、恋におぼれて
彼らの話はずっと続いていく…ってエンドでも思えるのだけど
CG・Hシーン
ドMのバッドエンド・破滅が大好き女ということもあってもうエロエロ
二周目なんかはもう紫音をがっつり犯すという選択肢しかなくて腰がガクガクになるぐらいヤるとかお望み通り無理やり口でとか
超・インモラル
おほ声って苦手なんですけど、K子絵の美しい絵の裏でガンガン下品に・欲望に溺れてる紫音さんというかそよかぜみらいの演技が神
K子絵ってロリのイメージ強かったけどそれもなかったね…
ただ、逆NTRの描写やらゲスな男にNTRる欲を語る紫音さんを肯定できない人は絶対ある層いると思うのでそのところもよーく吟味して味わって欲しいゲームです
某吉野屋コピペじゃないんですが、テーマが合わない人が無理やり食べるものではないので、ハッピーエンド主義者はHOOKとSMEEで甘い物語を味わいましょう
