夢を確かめる レビュー

夢を確かめる

とある事情で一気に有名に

note.com
とある事情で一気に有名になった同人ゲームで、その事情が無かったらきっと知らなかったと思います
ただ同人ゲーってTYPE-MOON(月姫)や上海アリス幻樂団(東方)、07th Expansion(ひぐらし)クラスの大手じゃないと再販って厳しくて当に「同好の士」のためのアイテムであって、制作コストも馬鹿にならないし、品質の担保もできないわけで
これに関してはウグイスカグラ/カグラウグイスで有名な「ルクル」氏がFANBOXの記事に書いてるんですが、制作側にメリットが無いわけです
なんで再販しないんだろうなー?と思っていたんですけどあれ読むと納得できました
それでもヤプシ街道さんというか、士戸ナオミさんは非常にフットワークが軽くて、「夢を確かめる」でいろいろあったのにも関わらず、再プレス・DL販売という形を取っていただき、非常に1ユーザーとしては感謝しかないゲームでした

総評

YTI(夢を確かめる)システム搭載のバレンタインにチョコレートを貰おうとする
YTIと言っても前の選択肢に直前戻れると行った感じです

ゆめを・たしかめずには・いられない
だとは思わなかったよネーミング
話は高校生編・大学生編・社会人編のザッピングに思えるでしょ
全員のシナリオを読んで翌日に進むのでなかなか判断が難しい、まあこのザッピング感が非常に大事なんだと思うんですよ
個人的には高校生編のテンポの良さと大学生編のユーモラスでウイットに富んでいる田宮くんが好きで社会人の楯に構えてる田宮くんがちょっと…ときつい風に思ってたんですが菜乃ちゃんがだんだん可愛く見えましたね
というか、士戸ナオミさんが非常に語彙力豊富な方なんだなあと思いました
まあ昨今の美少女ゲームだとやたら難しい言葉を多用するゲームとかあるわけですけども、特にその難しい言葉同士のやりとりを面白おかしくまとめているのに好感を抱いて、面白い
高校生・大学生・社会人で全員YTIシステムを使うのに水族館で必ず収束しだすところから話の面白さが加速しだして、「さらに確かめる」の森さんエピソードとかもすごい好き
ただそれって序盤も序盤に過ぎなくて、
「ミスター・CB」(が作り出してたゲームシナリオなんですよ
って展開しだしたところはまさに鳥肌
いやまあ、エンドロールでヒロインたちの名前…!?そして「yestaday to Idol」の歌詞…?みたいなところはあったんですけどびっくりすぎるどんでん返し
そして
「田宮くん」は一人じゃなかったところ
勿論、通常のプレイヤーとしては
高校生時代・大学生時代・社会人時代
の田宮くんだと思ってプレイさせられるわけですよ、実際自分もそこの叙述トリックは全く疑わず
成長した田宮くん
とばかり思っていた
うん?と思った叙述トリックは高校生編の
好きな4コマ漫画の名前を羅列するのに作者の名前が曖昧な
ところ
さらに確かめないと気づかないやつですね、普通にアレはパロディだと思って読んでいたので…
そして彼女たちの話のハッピーエンドを見てからが本番というか、もうぞくぞくしっぱなし
追加シナリオの「もっと確かめる」も怪作でした、というか
それは、あなた自身がちょっぴり変わったのかもしれない
って言うオチも最高
まさに同人じゃないとできないシナリオ構成だった。
「声を確かめる」で歩サラさんが
各シナリオのヒロインズ名前を言い間違えるシーンとか最高すぎない?
そして、「夢を確かめる」の今後の展開なんかを読むことができて幸せですね
田宮ちえりを救わせてくれ
、これしか言えねぇわ…
めっちゃ楽しかったですね…
ああ、どういう風に感動を伝えれば良いのやら…