16bitセンセーション ANOTHER LAYER

エロゲお仕事業界もの…じゃなかった

書き忘れていた16bitセンセーションの話まとめ
いやーめっちゃ面白かったです、16bitセンセーション ANOTHER LAYER
ここ最近ってアニメにハマり込むことが早々無くて流れるように日々を過ごしていたわけですけど16bitは最高だったね…
インターネット老人会要素を取り込みつつ、非常に良く出来てたアニメだったと思いました
元々の16bitがお仕事＆業界の振り返り的な漫画だった流れをそのまま前半で組みつつ、後半は全くオリジナルの展開、コノハという主人公とサブキャラであった六田守及び山田冬夜の関係性を盛り込んでくれて良かったです

エロゲ業界＆昔の秋葉原を思い出す

前半は言った通り昔の群雄割拠盛んだったエロゲ業界の振り返りですね、それこそ8bit時代から16bit、Windows時代の流れをそのまま汲んで展開してくれました
PurpleSoftwareの石川社長が計ってくれるのもあって、NEXTONやらTRADERやらそれこそ関係各所のエロゲ界隈のコミニュティを協賛としてくれたのも非常に良かった
昔の秋葉原を再現してるのも良かったですね、今のコンカフェやリフレだらけのアキバではなく電気街・オタク街としての古き良きアキバの描写が非常に刺さりました
かくいう自分もアキバ近くの大学に行きたい！！って言う程度にはアキバ文化に憧れていた訳ですし
特に地元にはゲーマーズなんかはなかったのでゲーマーズへの憧れや大きいアニメイトへのあこがれも非常に強かったのでね…
特に8話のタイムスリップ後の謎の哲学なんかはエロゲあるあるというネタ
言い換えればAIRの三人娘クリアした後の突然始まるSUMMER編、未来にキスをのGENESIS編、やってないけどこの世の果てで恋を唄う少女YU-NOだとかEVE Burst errorだとか古くから突然挟み込まれるわけのわからない精神て哲学みたいなのは美少女ゲーム・エロゲあるあるの典型というかそれがそれで良かった

美少女は世界を変える

後半はその名の通り美少女が世界を変えてくれました、文字通りの意味で
コノハの望んだ世界が秋葉原を変えてしまうという大事件だったわけですけども、
六田守ことマモーとの関係が滅茶苦茶良いんだわこれが
はじめは美少女ゲームなんか作ってるやつは人間的に終わってる、みたいな発言をしていた守くんでしたけどコノハの熱い気持ちに落とされて美少女ゲームを認めつつ、心の移り変わりが非常に良かったのです
勿論、理由付けとしては父親が冴えないPCショップ兼ソフトウェア会社の社長で母親が居ないわけで当然あんな大人見てれば堅実な職業に付きたいと思うのは当然ですし、10億の借金背負わされたらそりゃそうなるよなあって思うわけです
守くんとの関係だけではなく一人ぼっちだったトーヤちゃんもコノハと出会うことで変わっていったんですよね、ただの消費する側だったオタクから制作する側のオタクになれた
そして形はどうあれ、美少女に救われた一人でもあるわけで
オタサーの姫になってたトーヤちゃんですが結局のところ理解者と友達が欲しかったんだよね…

65535に秘められた歌詞

懐かしいあの人を待つだけの平坦な日々は退屈です

まさかこれがトーヤちゃんとマモーの曲だとは思っても見なかった
13話のトーヤちゃんも一緒にゲーム作ろうよ！と誘うコノハと離別するトーヤちゃんがすげぇ印象深かったんですよね
原作読むとShootingStars(トーヤの作ったエロゲ会社)はトーヤ自身がオタサーの姫になって活動していたわけなのでそれあがあってスタッフ裏切れないなとか思ったんですがどうなんでしょう
一番トーヤちゃんが弱かったけども一番強くたくましい女性なのがまたトーヤちゃん自身でした
まあ後はタイムスリップしてもずっと待ち続ける六田守～～！
もう美少女（コノハ）に影響されまくってずっとずっとコノハを待ち続けるその気持ちが好きすぎる…
最後に一緒にゲーム作らないか？って問いかけるところも非常に尊い、マモコノでした

ほかにもいろいろあるんだけど

他にも美少女ゲームが大好きで作りたいと望むコノハに対してとても良い兄貴分的な存在だったキョンシー、そういうところが天使なんだけどトーヤちゃんからいらん嫉妬を買うんだなあメイ子…みたいな魅力的なキャラも多かった
blog.wakakitamiki.coolblog.jp
二人が作り上げた世界は絶えず変化しているからこそブルーベルの社長なんかはエロゲ作ってるのを失くしてしまったけど、どんな状況でもコノハを信じて忘れなかった二人に幸あれという感想ですね
KOTOKOタカーセ中沢さんの不穏なEDも毎回よかった、マジで鍵系のみんな記憶失くして…とかコノハ消えて…って思うもん！エロゲあるあるじゃないですか！
そういうの全部ひっくるめて楽しい作品でした
同窓会みたいな脚本勢、エンドカード、全部含めて大好きな作品になりました
ああ、終わってしまったのだなあ…