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祝福の鐘の音は、桜色の風と共に。 レビュー


総評

面白かったけど素直に面白かった!って大手を振り切れないゲーム
本当にコレなんですよね、1年間許嫁を探し求めるゲームなのかと思ったら大体1ヶ月でヒロイン決定してヒロインルート入って家族の問題解決して終わり、というめっちゃくちゃざっくりしたゲームでして
現在だったらミドルプライス帯で出ていてもおかしくない分量です
お金持ちのヒロインたちとのイチャイチャゲームか?と思っていたらそういう風に振り切れているわけでもなく、割と何事にも中途半端というか勿体ない設定が多いです
ヒロインが可愛いなと思わせる部分を描いてるのにも関わらずすぐに別の問題が切り込まれてきてイチャイチャの過程を楽しめる部分が薄いんですよね
設定とかは非常にいいんですよ、だからこその短さが非常に粗として目立つと言うか…物足りないんですよね結局
アフターストーリーみたいなのが存在すればもっと良かったと思うのですけどそれもなかったですし、ただのあなぽん絵を楽しむだけのゲームになっちゃったかなあ…
設定では1年間の間で許嫁を探すと言うストーリーだったわけなので、ひと月程度でイベントが終わってしまうのも非常に勿体ない
ただまりあは他のルートでもかなり出張ってくるのでまりあの為のゲームと言えばかなり納得できる部分はあります、あっさりくっついたけども
もっとヒロインたちとの交流やイチャイチャ、季節のイベントを楽しみたかったですね

こんな人におすすめ

  • サクッと読み終えるゲームを楽しみたい人
  • キャラクターがビビっと来た人

ブランド・ジャンル

  • ブランド:すたじお緑茶

ブランドは今は亡きすたじお緑茶です、個人的には音楽が優れているメーカー(片恋いの月とか)って言う印象がありました
後期はるちえ先生描かれる女の子が魅力的なメーカーでしたね
良くも悪くも非常に「エロゲ」的なゲーム制作をされていた印象です

  • ジャンル:お嬢様たちと近づく学園恋愛アドベンチャー

お嬢様たちとイチャイチャする学園もの純愛ゲー

ストーリー・設定

主人公である堀田秀治は幼い頃に母親を亡くし、無名の音楽家で父親である祐平と貧しいながらも二人暮らしをしていた
そんな中、祐平は生活のために借金を重ねついには払えない金額になってしまった
夜逃げを覚悟したその夜、母方の祖父・鳳源三が現れる
鳳家と言えば政財界に名を轟かす格式高い有名な名家である
実は、音楽家で父親である祐平はその鳳家の娘の音楽教師をしていて、駆け落ちした母である秋絵が鳳家の一人娘だったのだ
そして二人の間に生まれたのが秀治だと言う
鳳家に男子が居ない為跡取りとして据えるためやってきた源三は「鳳家の跡継ぎになるのならば借金を全額返済する」と
秀治はそれを承諾し鳳家の屋敷に住むことになった
しかしそれだけでは終わらずそこには同い年でいとこ関係の女の子、まりあが住んでいて家を継ぐのならばまりあと結婚しろと勝手に決められてしまう
当然ながら反対する秀治とまりあ
一年以内に源三が理事長を務める名門・南桜丘学園の子女の中で花嫁を探すこと
そうでなければまりあと結婚すること
学園でちみっこいけど有名政治家の孫である紗夜、両親がピアノ奏者で本人も演奏が上手な奏音、新興企業の金融会社の社長令嬢で秀治に猛アタックしてくるうらら
秀治の新しい一年が始まり秀治は誰を選ぶのか

システム

基本的には好みの女の子の居る選択肢を選んで進めていくオーソドックスなADV
ただしやたら選択肢を1つでも間違えると即バッドエンドになります、個別ルートの最中でも難なくバッドエンド直行なのは笑っちゃいますね
基本的に学園で行われるダンスパーティー期間内までにヒロインを選択することが共通ルートでの目標です

セーブデータは無数に作ることが出来ますが可変式のテキストボックスタイプのため、直前セーブしておくクセを付けないと選択肢間違えてと言うことになりがちです
ただ、既読スキップはかなり優秀で8割以上の共通部分を飛ばしてくれるのが非常に読みやすい形になっていました

全ヒロインシナリオ

鳳まりあ

五行なずなで赤髪で主人公のことを嫌悪しているけども、主人公の優しさに触れてだんだん好きになっちゃう系ツンデレ
いやぁこういう子大好きでして!
00年代後半から10年代前半の時期ってやたらツンデレお嬢様ものってかなり多かったので「瀬名愛理」とか「ユルシュール=フルール=ジャンメール」’(ユーシェ)とかね、それらを思い出す感じわかります????

サブヒロインルートで滅茶苦茶いい味出してる女、正直まりあの為のまりあゲーだなーと思ってたぐらいなのでまりあルートは非常に楽しかったです
許婚としてのまりあの立場も有りながら秀治の立場とかいろいろあってなかなか許婚と言ってもものすごいイチャイチャしていたわけではないですね
ただやはりツンデレのデレっぷりが非常に可愛らしく鳳のお嬢様と言うか等身大の女の子していたのが非常に印象深いです
ここまでアタックしてるのに何故気づかないレベルですれ違いもありましたし、もうちょっと許嫁からの好きになっていくパートの掘り下げは欲しかったです
実際他ルートでも努力する姿を見ていてまりあは結構トクン…みたいな描写が合ったにも関わらず主人公側からの好意が微妙だったなーと
ジジイ達はかなり理解がある人なので頑固って訳でもなかったので、もっと屋敷でイチャイチャしてても良かったと思うんですけどね

北園紗夜

身長は小さいけれど政治家の孫で三年のお姉さん

基本的に嫁として誰でも認めてくれる源三爺さんではありますが鳳と北園は犬猿の仲というのを知って許さぜられる恋って言う感じがしました
結局のところなんで北園と鳳の家関係がギクシャクしているかと言うと北園に嫁ぐはずだった秀治の母親が祐平と駆け落ちし、北園のメンツが丸つぶれになってしまったと言う話なので、親父おめぇが悪いじゃねぇか!みたいな部分が主だった感想です
それでも先輩は北園と鳳と言う間柄にも関わらず、学園内でかなり距離を近づけてきますし、成り行きとは言え散々まりあから指摘されていた秀治が折れずにそのパーソナルスペースを許しちゃうのもなぁと思いましたね
結果的に一晩の駆け落ち状態になって、物事の根源的な問題である父である祐平の北園家への謝罪
北園側も鳳家の奥方を忘れられず表情行動その他諸々そっくりの秋絵さんを北園の嫁に迎えて自分の叶わなかった夢を託そうとしていたという内情も語られるわけです



昔の女を忘れられないんだよ♪ってお祖母様にい~っちゃお♪の先輩は可愛いんですがあのまりあの涙は何だったんだ…感が強く…
自分勝手な行動をしまくる大人たちに振り回されてた孫世代って印象は強かったですね、ただまあ先輩は正妻として他の女は寄ってこないでね~アピールも強くしますし
先輩自身が面倒と言っていましたけども、ものすごい徒労感…まあ幸せそうならOKだよねみたいな感じです

西九条奏音

天才ピアニストにして演奏家である両親を持ち、自身も将来有望なピアニストな後輩西九条奏音ちゃん
性格はおっとりしているものの、音楽のことに対してはものすごく真面目で頑張りや
声優の西野みくさんもすごい好きだったんですがいろんな間にフェードアウトされちゃいましたね…

両親の名声によってピアノを弾けば弾くほど演奏に自身がなくなっていく奏音ちゃんをフォローし、また演奏できるようになっていく姿はとても真面目な彼女に対しての積極的なアプローチでした
体育で怪我してコンサートが延期に…というのはほぼ鳳の力を使っているわけなので源三とまりあに感謝しなければならないなぁって言うところが胸に来ましたね、その上まりあルートではないのでまりあに感謝してもそれ以上の関係には発展しないわけなので
本人も鳳家の婿養子を迎えなくてはならない重圧から解けたとは言っていましたが確実にまりああっての恋愛だったので切ない気持ちになるというか…申し訳ないと言うか…
あっさり婚約者として認めてもらった上、サクッと夏まで進んでしまいかなり短かったかなと
題材的に離れ離れになるまでのシリアスは要らないので婚約者としてのイチャイチャをもっと見たかったです、なんやらかんやら言ってヒロイン+友人の四谷くんとの会話が多く悪くはないんですが「二人っきり」って言うのが結構短かったですね

東雲うらら

かなり強引にアプローチしてくる秀治に一目惚れしたと言うクラスメイトの女の子
「ダーリン♡」と言って猛アタックしてくる為、まりあはうららにモヤモヤする部分もあったりします、いいキャラはしてるんですよね

ウザいぐらいな子なのですが近所の子どもと仲良くしたり遊んだりする庶民的な部分もあります
うららといい関係になったころ、うららが庶民の出であること、東雲家は貸金業者で成り上がった娘だということで周りからいい顔をされません
その上鳳家と東雲ファイナンスが距離を近づけるためにうららと関係を持とうとしているのではないかと邪推するクラスメイトまで現れます
忠告を受けた秀治は悩みに悩みますがうららはウザいけど良いやつなんだと力説しますが偶然「ウザい」と言う部分を聞かれてしまいうららから距離を取られます
金髪にしているのも明るいキャラにしているのも学園から浮いているけども自分を守るためと言う話を四谷から聞いて逆にアタックをしかける秀治でした
ここでも家のことを悪く言われてもへこたれず立ち向かううららが好きなんでしょ、とアドバイスするまりあがいい女なんだ…
婚約者披露で血の濃さが序列なのよ!ってマウント取るまりあがやっぱり面白いと言うかいいキャラしてんなーって
いじめ問題も秀治が主だって解決していると言うよりはとにかくまりあが前に出て差別するクラスメイトにうららの良さを語っていたりしていましたし、脇役として存在しているはずのまりあがあまりにもしっかり活躍するせいで秀治の良さが微妙な感じでは有りました
もっと先だって行動してほしかったなぁと言う印象が強いです
最後の最後でクラスメイトたちから誕生日を祝ってもらって涙するまりあは良かったねぇ…みたいな感想になりましたけども

おすすめルート


おすすめルート

おすすめはツンデレ許嫁ヒロイン鳳まりあ
うららor先輩→奏音→まりあでも良いですし最初からまりあやってもいいと思います



グラフィック・音楽・演出の特徴

  • イラスト:あなぽん


グラフィックは当時「お前をオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ」で有名であったあなぽん先生
滅茶苦茶一枚スチルが綺麗です

  • 音楽:ユージ・ナイトー&山田屋カズ

最近はクレジットを見ることはありませんがBasiL時代の「それは舞い散る桜のように」BGMを担当されたお二人
「beloved ~桜の彼方へ~」とか「days」の特徴的なギターは一度は聞いたことがあると思います
後は「片恋いの月」の「refrain moon (feat. UR@N)」でしょうか、まじいい曲なんですよねくっそ好きなんです
勿論「Panorama chime」も「桜色エンゲージ」もポップで明るい曲でいいですね

  • SDイラスト:広瀬まどか


広瀬まどか先生ももちっとした絵柄のSD絵を描かれる印象がありますね
一時期音ゲーのイラストすごい見た気がします、ボルテだとむちむち頭身のレイシスちゃんとか弐寺だとエリセリ姉妹、シアツガルとか見ていた覚えがあります



まりあの為のまりあゲーでした
個人的にツンデレお嬢様の鳳まりあを楽しむためのゲームとして購入しているので不満はありませんがそれでももっとイチャイチャして欲しかった、というのが感想です
如何せんコンパクトに出来すぎてるよねぇ…